山田屋醸造とは
飯野八幡宮から磐城高校方面へと進み、さらに坂道を下っていくと、美しい山並みが視界に飛び込んできます。
水石山から湯ノ岳へと続く稜線はなだらかで馬の背を連想させます。
アルプスに比べれば雄大さは敵いませんが、この地に暮らす私たちにとっては、この山並みこそふるさとの象徴です。
もともとは農家でした。江戸時代、お城へと行きかう人たちの腹を満たそうと饅頭屋を起こしました。評判を得て、それを土台に明治時代、味噌屋を創業しまします。当時は全てが手作業でしたから、仕込みの際は親戚総出だったようです。
機械設備が整った現在は快適な環境といえるのですが、それでも麹づくり、味噌づくりは、骨が折れる仕事です。時折、挫けそうになっては西の空を仰ぎ、この境遇に生まれた人にしか分かってもらえないであろう煩悶を投げかけています。
一歩進めば、新たな疑問が立ち現われ、古人も眺めたであろう稜線に問いかける。
そうやって一生を過ごしていくのでしょうし、先祖もまたそのように歩んだのでしょう。「生きかはり死にかはりして打つ田かな」(村上鬼城)。江戸末期に生まれ、明治、大正、昭和を生きた俳人の句を、毎晩ほどよく燗した酒を呷りながら、反芻しています。
ひとつの想いがあります。酒や肴が主役だとすれば、味噌汁は脇役、いや端役です。それでも端役なりの役どころがあるはずです。
・例えば、汗して働く人の頬を撫でる一陣の南風のように。
・例えば、沈んだ人の耳に静かに届く秋の虫のように。
・例えば、日々の暮らしに向き合う人の目を愉ませる9月の空のように。
その一杯の味噌汁が皆さんのきょうの元気となりますように。
そう願いつつ、新たな元号とともに歩むこれからの時代も味噌づくりに励みます。
「ふと流れてきたメロディーに空を見あげることがあるようにその一杯の味噌汁がきょうの元気となりますようにそんな思いを込めて日々味噌造りに励んでおります」
当店の特徴
「味噌の麹菌には特許取得菌(4049220号、FERMAP‐20562)を使っています。
この麹菌で味噌を仕込んだ場合、発がんを抑制する働きである抗変異原活性が通常の味噌と比べて3倍高くなること、同時に香りも高くなることが実証されたものです。
まさに“良薬 口に良しー”。タンパク質を分解する力も強いため、国産大豆のふくよかな旨みが口の中に広がります。
より質の高い食を希求されるお客様のご要望にお応えすべく、最先端の技術と伝統的な製法の融合に努めてまいります」
山田屋醸造
- 代 表 者:代表 青木武彦
- 住 所:福島県いわき市平字久保町24
- 電 話:0246-22-3637
- ファックス:0246-22-7500
- 営業品目:味噌・醤油販売